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​Shuhei TOMINAGA
富永周平 

1972年8月24日 イタリア·ローマに生まれる

 

1996年 多摩美術大学絵画科油絵専攻を卒業 

1996年 イタリア ISTITUTO EUROPEO DI DESIGNにてデザインを学ぶ

アーティスト、プロダクトデザイナー、家具デザイン、玩具デザイン 、アートディレクター・プロデューサー、大学講師

アーティストステートメント

30年以上にわたりアーティスト・デザイナーとして活動し、家具、インテリアグッズ、木製玩具、食器のデザインから企業ブランディングまで幅広く手がける。近年は人間の表現、内面的感情、現代社会の課題、環境問題、愛と平和といった普遍的テーマを通して、人類が築き上げてきた歴史と現在の関係性を探求している。

 

作品について

デジタルとアナログを融合した独自の制作技法により、手描きスケッチをデジタルトレース後、レーザーカットでパーツ化し、手彩色・組み立てを行う。この革新的手法により生まれる立体的作品は、色彩と光と影の表情も含めて鑑賞者を作品世界へと誘う。

現在の代表シリーズ「Who is that Hat?」では、シンプルでシンボリックな三角帽子のキャラクターを通して、人間の日常に潜む劇的瞬間や社会的テーマを探求している。

 

線の詩学

線を引く。 揺れる。歪む。生きている。 

完璧じゃないから、美しい。正確さより、手の温度。 

山の稜線。肌のカーブ。 見慣れたかたちが、新しく線を生む。 

この線が、心の輪郭。

アーティストプロフィール

1992 - 展覧会 "EYE & EAR" (川崎教育文化会館ギャラリー)

1994 - ユニット展覧会 "態の表裏" (川崎教育文化会館ギャラリー)

1995 - NICAF YOKOHAMA’95 第4回国際コンテンポラリーアートフェスティバルに出展

1995 - 初個展 "富永周平の展覧会" 銀座ギャラリー画舫にて

1995 - 横浜銀行本店に作品展示 横浜桜木町にて

1995 - 展覧会 "MATERIAL"展  銀座ギャラリー舫にて

1998 - 個展 "Santa Maria del COLLAGE" 銀座ギャラリー舫にて

1999 - グループ展覧会 "poi poi nada"展 伊豆上賀茂亭にて

2000 - 西麻布・ワインバー「VINO DELLA PACE」用の作品を制作

2005 - 個展 "Santa Maria del COLLAGE 2005" 銀座ギャラリー舫にて

2008 - アートトイブランド「MAPA」を立ち上げて作品を展示発表

2009 - エルツおもちゃ博物館の「あそびを育むおもちゃ展」に出品(所蔵)

2014 - 個展 "Santa Maria del COLLAGE 2014" 六本木 湘南台ギャラリーにて

2015 - 福井市のめぐみこども園のエントランスのアートモザイクを制作

2015 - 福井市のめぐみこども園の1歳児ルームにて布アートの空間制作

2018 - 南会津「おもちゃ鉄道ピノキオ駅」の空間プロデュース

2021 - 南会津町の木の情報ステーション「きとね」の空間をデザインプロデュース

2023 - 福井市のめぐみこども園にて、連作「あそぼ」を8点制作・展示

2023 - 音楽ライブフェス「オハラブレイク」に7点で参加(猪苗代町)

2023 - 萱アートコンペティション2023入選(長野)

2024 -「Happy Art Hour」Parcus Gallery ミュンヘン支店(ミュンヘン/ドイツ)

2024 - Affordable Art Fair  ベルリン2024(ベルリン/ドイツ)

2024 - Minami Aizu Mountain Brewing ビール缶アート3点制作(福島県)

2024 - Parcus Gallery  バーゼル支店(バーゼル/スイス)

2024 - 展覧会2024「NATURE」at noho M55 Gallery(ニューヨーク・チェルシー/アメリカ)

2024-  Affordable Art Fair  メルボルン2024(メルボルン/オーストラリア)

2024 - 音楽ライブフェス「オハラブレイク」出展参加(猪苗代町)

2024 - Parcus Gallery オーストリア支店(グリースキルヒェン/オーストリア)

2024 - 萱アートコンペティション2024 Blanc賞受賞(長野)

2025 - NICHE GALLERY by Bund66主催 アーティスト発掘公募展入選(銀座)

2025 - 個展 “Who is that Hat ? 2025" 銀座ギャラリー巷房にて(銀座)

2025 - Art Expo Lisbon (リスボン/ポルトガル) 

2025 -  LUXEXPO THE BOX (ルクセンブルグ) 

2025 -  Carrousel du Louvre (パリ/フランス) 

2025 -  ARTMUC(ミュンヘン/ドイツ)

2025 - 個展 “Who is that Hat ? 2025" 萱アートギャラリーBlanc(長野)

2025 - 個展 “Who is that Hat ? 2025" いとなギャラリー(東京神田)

2025 - 中国・厦門国立美術館展覧会予定(10月)

~ローマに生まれ、世界を繋ぐクリエイターの軌跡~

 

1972年、永遠の都ローマに一人の日本人クリエイターが誕生した:「富永周平」の名前は後に日本と世界のデザイン・アート界を繋ぐ重要な架け橋となる。古代ローマの遺跡から現代アートまで、あらゆる表現に囲まれて育った彼にとって、「美しいもの」は日常そのものだった。ローマ遺跡と中世の路地を歩く日々が、後に彼の創作活動の原点となる国際的な感性と、時代を超えた美への眼差しを育んでいく。

やがて日本に帰国し、多摩美術大学絵画科油絵専攻に進学した富永は、学生時代から既に頭角を現していた。1995年、まだ23歳という若さで初個展を銀座ギャラリー画舫で開催。同年にはNICAF YOKOHAMA’95、国際コンテンポラリーアートフェスティバルに出展し、横浜銀行本店への作品展示も実現するなど、華々しいアートデビューを飾った。そして1998年の個展「Santa Maria del COLLAGE」では、出品した27点の作品がすべて完売という快挙を達成。この圧倒的な支持は、ローマで培った国際的な感性が日本の観客に深く響いた証拠でもあった。

大学卒業後、富永は再びイタリアの地を踏む。今度はISTITUTO EUROPEO DI DESIGNでデザインを学ぶためだった。絵画からデザインへの転身は彼にとって自然な流れだった。帰国後、プロダクトデザイナーとして本格的な活動を開始し、イタリアの複数のメーカーと協働してミラノサローネでの製品発表を実現。無印良品の椅子デザイン、アメリカのDesign Within Reachでの椅子の販売も手がけ、国境を超えた評価を得た。

 

その後もデザイナーとしては工房mapaやMASTRO GEPPETTO玩具ブランドを構築し、浜松のひのき家具メーカー・XYLでは日本の固有の木材ひのきを上手にデザインを融合させた製品を発表。アートディレクターとしてもMASTRO GEPPETTO、REALE、一十八日、EAUなどのブランディングを手がけた。その才能はグッドデザイン賞8回、ウッドデザイン賞2回、グッドトイアワード5回受賞という稀有な実績で証明されている。

 

そして2022年、富永の創作人生に大きな転機が訪れる。代表シリーズ「Who is that Hat?」の誕生である。三角帽子をかぶった匿名のキャラクターを通して、人間の日常に潜む劇的瞬間を探求する。「人は自分を劇的に生きるために毎日を演じている。その瞬間や場所は誰にも知られないまま、残酷に過ぎ去ってしまう」という哲学が、普遍的なメッセージとして昇華されている。手描きスケッチをデジタルトレース後、レーザーカットでパーツ化し、手彩色・組み立てを行う独自の手法を確立した。

 

2024年は飛躍の年となり、ドイツ、スイス、アメリカ、オーストラリア、オーストリアと5カ国での展示を実現。特にニューヨーク・チェルシーでの展覧会「NATURE」は大きな注目を集め、ベニスやメルボルンでも作品が売れ、国際的な評価が高まった。そして2025年、2月に銀座ギャラリー巷房での個展「Who is that Hat? 2025」では大きな成功を収め、その勢いのまま長野、神田と個展が決まる。さらに中国・厦門国立美術館での展覧会が予定され、サトウハチローの詩集挿絵も担当するなど表現領域を広げている。2026−27年にはメルボルンでの個展を予定している。

 

ローマで生まれ、日本で学び、世界で評価される「富永周平」デザイナーとして人々の暮らしに寄り添い、アーティストとして人間の本質を探求する。三角帽子のキャラクターが時空を超えて様々なシーンに現れるように、彼自身もまた時代と場所を超えて、デザインとアートの力で世界を繋ぎ続けている。

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